5日目:日本酒あれこれ

こんにちは。麟太郎です。

今日は青木酒造さんの御慶事しぼりたてを飲んでます。

はじける生感とフルティーな香りがたまらん。

 

このブログは、日本酒あまり知らない人でも日本酒に興味持ってくれたらいいな、という考えではじめました。

 

んで、考えたのですが、いきなり日本酒の搾りかた〜とか言われてもわかんないですよね。

 

と、いう訳で

 

そもそも「日本酒」ってなんだ?って話をしたいと思います。

 

かなーり大雑把に書くのでそこは悪しからず。

 

日本酒とは、「米、米麹および水を原料として発酵させ、濾したもの」

 

です。

 

原料は米と米麹と水(醸造用アルコールとかを入れることもある)のみ!

果汁とか他のものが入ったら日本酒じゃありません。

ちなみに、アルコール度数が高くなりすぎても日本酒とは認められません。

前回も書いたように、濾してないものもだめ。

縛り多めです。

 

 

とまあ日本酒の定義を確認したところで、

ここからは日本酒の作り方ですね。

 

日本酒はみなさん知っての通りアルコール飲料です。

では、アルコールはどのように作られるのでしょうか。

 

生物とかを習った人ならわかると思いますが、アルコールは酵母によるアルコール発酵によって、糖から作られます。

 

んじゃあ米の中の糖を使ってアルコール作ってんのか?

というとそうではありません。

 

そもそも、米の中にはアルコール発酵に必要な糖はあんまり含まれてません。しかしながら、その糖がたくさんくっついてできたデンプンはいっぱいあります。

 

このデンプンを分解して糖にするのが麹カビの役目!!

 

まとめると、

 

米の中のデンプン

   ⬇︎

麹カビが分解して糖に

   ⬇︎

その糖を酵母がアルコールに

 

という流れです。

 

 

 

今回はかなーり大雑把に書いたので、次回以降の「日本酒あれこれ」では、酵母についてや麹についてなど、それぞれにフォーカスして詳しく説明していきたいと思います。

 

こんな感じで、日本酒についてとか、蔵人の仕事についてとかそれぞれシリーズ化してやってこーかな、という感じです。

 

それでは!

 

 

3日目:蔵人の仕事➁

こんにちは。麟太郎です。

今日はめっちゃ疲れたので手短に。

 

今日はカスはがしという作業をしました。

これがめっちゃ疲れるんだもうほんとに。

 

そもそも日本酒は、米と麹が発酵してドロドロになった醪(もろみ)を搾ることであのように透明になります。(おり引きとか濾過とかもしてますが)

醪を搾らないものはどぶろくと言って、これは日本酒(清酒)には分類されません。

日本酒はアルコール類の中では特に税法が厳しく、基本的には現行の酒造免許を持つ酒蔵さんしか作ることができません。

しかし、どぶろくは「どぶろく特区」という特別にどぶろくを作る許可を得た地域があったり、作ることが許可された新規参入法人があったりと、少しだけ日本酒よりはゆるいみたいですね。

 

この「どぶろく」と「日本酒」の差は、「搾ったかどうか」しかありません。

実は、いわゆる「濁り酒」は、目の荒い布で搾ったもののため、酒税法上「日本酒」に含まれます。

 

濁り酒=どぶろくではないわけですね。

 

と、話は長くなりましたが、カスはがしに戻りましょう。

かすはがしはその名の通り搾りの機械からカスを剥がす作業です。

 

日本酒を搾る方法にはたくさんの種類があります。

 

槽、佐瀬式、袋釣り、遠心分離・・・

 

中でもかなり一般的で一度に大量に搾れるのが「やぶた式」です。

 

青木酒造さんでもこの「やぶた」を使って醪を搾っています。

詳しいシステムは明日書こうと思いますが、とりあえずこのやぶたに残った酒粕をひたすら掃除し続けるのがカスはがし。

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結構力いるんだこれが

筋肉痛確定。

筋トレの重要性を感じた1日でした。

 

 

 

それでは!!

2日目:一軒家に1人で住んでいます。

こんにちは。麟太郎です。

仕事終わって飲むお酒がとてつもなく美味しいです。

今日飲んでいるのは三代目の「二才の醸」のおりがらみ。まだ非売品の三代目二才の醸、それに加えて販売しないおりがらみ。レアすぎます。

 

この、二才の醸についてはまた今度書こうと思います。

ついでに二才の醸のツイッターをフォローしてみてください!

 

さてさて今日は自分や蔵人さんの生活について書いていこうと思います。

 

タイトルをみて「?」ってなった人もいると思いますが、現在私は古河駅からほど近い一軒家に住まわせていただいています。

 

この家は蔵元の青木さんが大家さんで、たまたま前住んでた人が退去されたため、現在使わせていただいています。部屋が多いです。人がいなさすぎて寒いです。みんな来てくれてもええんやで。

 

とまあ、自分の話は置いといて、蔵人の方々のお話です。

 

青木酒造さんは昔ながらの杜氏制度をとっています。

製造責任者である杜氏をはじめとする蔵人の方々は、冬だけの期間雇用。お酒造りの間は蔵(の中にある部屋)で寝泊まりしています。夏の間はみなさんお米などをつくる農家さんでもあります。

 

現在は蔵人を年間雇用する社員杜氏が増えて来ているみたいですが、どれくらいの割合なんでしょうね?詳しい方教えていただきたいです。

 

そんなこんなで蔵人さんたちは朝から晩までずっと一緒のチームです。朝ごはんも、昼ごはんも、夕ご飯も一緒に食べます。

 

連帯感が違います。

 

さらに、暗黙の了解というか、礼儀やルールがしっかりしています。

これは他の企業とかでもあるものだとは思いますが。

 

中高、特に中学の時に厳しめの部活やってて本当によかったと、7年越しの感謝です。

ふと、こういうところが部活やってると就職有利っていうことなのかなと思ってみたり。

 

いろいろ書きましたが、昔ながらの杜氏制度を肌で感じられるのは素晴らしいです。ビリビリ来ます。

 

礼儀をわきまえつつ、いろいろ吸収していけるよう頑張っていきたいですね。

 

それでは!

 

 

 

 

 

1日目:蔵人の仕事

こんにちは。麟太郎です。

ようやく住んでいる家にストーブが届き、快適になってきた今日この頃。

いよいよ本日から蔵人の仕事がスタートです!

 

朝8時に出社して最初の作業は、蒸されたお米を運ぶこと。

蔵人の方だけでは手が足りないので、製品部門の方や蔵元(酒蔵の社長。製造責任者の杜氏とは別)のご家族も一緒に蒸されたお米を運び、広げて冷まします。

この冷ます、というのがとても重要。蔵人にとって暖冬は辛いものです。

 

冷ましたら今度はそれをタンクor麹室へ。タンクの中に入れるお米は、お酒の元である酒母造り用だったり、三段仕込用だったり。麹室の中へ入れたお米には麹の胞子を振って麹カビを生やします。

ここら辺の用語だったりとかの説明はまた今度ということで。

 

お米運びが終わると、あとはひたすら洗い物!!!

洗って洗って洗いまくります。

酒造りにおいて、洗い物と掃除はとてつもなく重要。

雑菌が繁殖したら終わりですしね。

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米一粒すら残さないように。

午後からは、次の日蒸すお米を洗います。

お米は洗米機という機械で洗います。ストップウォッチを見ながら秒単位で洗う時間を管理していて、かなりの緊張感が漂っていました。

というのも、今日は新酒鑑評会用のお米を洗う日だったので、いつにも増して蔵人の方々は真剣。

 

あとは麹室でのお仕事もしました。

麹を手で撹拌して熱を外に逃がしてやります。

手を麹の中に入れると程よい温かみ。なんというか、生命を感じました。

 

そんなこんなで一日の仕事が終了!

かなりはしょりましたが、だいたいこのような感じでした。

 

 

感想としては、、、

 

やることが結構ある&覚えることだらけ!!!

まだまだヒヨッコもヒヨッコ。卵からすら出てない卵黄状態なので、まずは覚えて、見て学ぶことからですね。

 

当面の目標は道具の名前と片付け方を全部覚えること。

楽しんでいきましょう。

 

それでは!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蔵人前夜

まずは自己紹介から。

 

筑波大学生物資源学類3年(休学中)の内田麟太郎です!

好きなものは日本酒と旅とハーブと漫画。特技は料理とヒッチハイク。日本を一周したこともあります。

特徴は同じ顔の人間がもう1人いること。ブレーキと思慮深さは全部あっちに持って行かれました。

 

さて、自己紹介も終わったところで、早速今日の本題に入ろうと思います。

明日から私は、

茨城県古河市青木酒造で蔵人インターンとして働き始めます!

 

休学してまで日本酒かよ?とか、どんなことやるの?とか、

いろんな意見があると思います。

 

そこでこのブログでは、蔵人としての日常や、学生視点で見た「酒蔵」というものについて。また、休学や大学生活についてなど、幅ひろーく書いていくつもりです。

 

日本酒に興味のある人も、ない人も。

大学生活で何しようか迷ってる人や休学を考えている人も。

このブログを見て楽しんでいただけたら幸いです!

 

それでは!

 

毎日投稿できたらいいなあ・・・

 

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これから働く青木酒造